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兵庫県神戸市の中心部からちょうどYの字を描くように線路が続く神戸電鉄。全国に多数あるローカル鉄道の中でも比較的大規模な鉄道です。

しかし、神戸市から三木市、小野市へ延びる西側の路線、粟生線はピーク時(1992年)に比べると半分以下の利用者数になっています。そのため、経常赤字が続いており、存続問題を抱えています。

鉄道がなければ、自家用車もある、路線バスもある。そんな簡単に鉄道はなくならない。そう思うかもしれません。しかし、事はそんなに簡単ではないのです。

そんな時、神戸電鉄三木駅が火事により焼失してしまいました。2018年3月のことです。

沿線住民は、駅が炎上してしまったことで初めて、神戸電鉄がなくなってしまったら?とリアルに想像しました。

ローカル鉄道がなくなることは、人や物、情報の流れが止まることに繋がります。全国的に見ても大規模な神戸電鉄 粟生線が一部でもなくなってしまったら、全国の他鉄道も廃線になる可能性が高まります。

それではいけない!私達は、映画を通してローカル線の活性化、三木市の魅力をPRすることを考えました。

もちろん、説教くさい映画は誰も見たくありません。エンターテイメントとして成立する映画を目指しました。