ストーリー

兵庫県三木市。神戸に隣接するのどかな町。

三木は、古くから金物の町と知られ、高品質な大工道具が海外でも人気を集めている。その三木市にある龍神神社には、90年に一度行われる神事があり、神社の至宝「龍神様」と呼ばれる鉄像に願いを祈れば、必ず実現するという。
実際90年前には、三木市に鉄道を開通させる祈願を行い、ローカル鉄道が走ることになった。

主人公は、この神社の宮司である龍神鉄郎の一人娘、三希奈。高校3年生。

三希奈は、小さい頃から地元を走るローカル鉄道が大好きで、幼馴染の青山と一緒に一日中 電車をながめるほど。
もちろん将来の夢は鉄道の運転士。

しかし龍神神社は、龍神家の人間しか宮司になれない…
とある秘密があり、三希奈は神社のあとを継ぐことが宿命だった。

鉄道への思いを断ち切れない三希奈は、いつの頃からか父親に反発するようになっていた。
そんなある日、ローカル鉄道の駅、三木駅が大火事に見舞われてしまう。鉄道好きな青山が、なんとか火事を止めようと炎に近付こうとする中、三希奈の隠された能力が出現する。

とまどう三希奈と喜ぶ父と母。そして、火事のために鉄道が不通になり、困る人々。
しかも、赤字であるローカル鉄道が鉄道事業から撤退するのではないかとの噂が流れる。

三希奈は、鉄道を自分の手で守りたいと考え、鉄道会社への就職を鉄郎に相談するが、鉄郎は「神社こそが何よりも大切」だと聞く耳を持たない。
それに反発した三希奈は、神社の宝である龍神様を持ち出してしまうが、なんと誤って無くしてしまう。

龍神様がいないまま、90年に一度の神事が近づいてくる。龍神様紛失がバレると、神社は取り潰しになってしまうかもしれない。父親が失業したら、どうなるの? 電車が不通で通学にも困る。三希奈は、電車、家族など当たり前にあるものが、当たり前ではない事に気づく。

三希奈は、龍神様を探し出して神事を無事に終えることができるのか?
三希奈は鉄道への道を進むことができるのか?
ローカル鉄道は復活できるのか?

ローカル鉄道と神社をめぐる青春物語。

※物語は企画段階のものです。
※この物語はフィクションです。登場する人物・団体・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。